卓抜な品質 今後20年期待
1975 コトー・デュ・レイヨン
非常に女性的で繊細
1977 コトー・デュ・レイヨン
花のアロマ健在 今がピーク
1980 コトー・デュ・レイヨン
コストパフォーマンスの高い年
1981 コトー・デュ・レイヨン
甘酸の絶妙なバランス
1985 コトー・デュ・レイヨン
1928年以来偉大年のひとつ 1990 コトー・デュ・レイヨン
酸甘のバランス完璧 期待大 1991 コトー・デュ・レイヨン
若さと複雑さが絶妙に同居
1992 コトー・デュ・レイヨン
傑出したフィネスで際立つ
1993 コトー・デュ・レイヨン
1990に比肩。完璧なバランス
1995 コトー・デュ・レイヨン
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| ワインセラー |
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造り手ジャン=マリー・トゥーシェ氏によるテイスティング・ノート
ムーラン・トゥーシェ1975
1975年の10月の終わり、私達は次のように記述しています。
収穫は最初から最適な条件下で行われています。
私達の記憶にずっと長くとどめられる例外的な天候です。
風はそよとも動かず、ロワール渓谷では例外的な現象である軽い霧は、
午前中早くから立ち込めていたものの、最初の休憩の時から晴れ始めました。
太陽は摂氏12度に留まっていた気温を上昇させるかのように静かにさしこみ始め
ました。
畑には日中の間、ある程度の冷気が残り、このことが他のヴィンテージと比較して
異なる果実になった要因でありました。
ブドウはより透明で、果皮もより薄く、全体として脆い様相を呈していました。
そこで、ジョセフ・トゥーシェ氏は、ブドウを傷めないように、籠の半分までしかブドウを
入れなかったのです。
このヴィンテージは、全くもって傑出した年として我々の記憶に刻みこまれるでしょう。
なぜなら、すばらしい複雑さを保証しているヴィンテージだからです。
金色がかった銅色の色調と淡い緑のエッジ、このワインはテイスティングの際に時間を
かけて味わうように我々を誘います。
こうすることによってムーラン・トゥーシェの官能評価のすべての長所が現れるのです。
様相、ブーケ、味わい、後味、余韻。
格別に魅力的なシュナンの果実味、フィネスのある心地よい酸味による優雅さ、
このムーラン・トゥーシェはずば抜けています。
我々はこのテイスティングを長く記憶にとどめることでしょう。
今のテイスティングにおいても並外れている。今後20年においてもすばらしいだろう。
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ムーラン・トゥーシェ1980
私達の最も雄弁な成功のヴィンテージに含まれるこのヴィンテージは、大部分の
古いヴィンテージとは異なります。
なぜなら、シュナン・ブラン種のワイン固有の特徴である菩提樹の花のアロマは、
通常、熟成とともに強さを失うのですが、それがいまだに十分に存在しているからです。
貝殻砂で出来た我々のカーヴでの20年以上の保存の後も、このヴィンテージの
若々しさはまだ完全に存在しています。
過熟という私達のコトー・デュ・レイヨン特有の要素は、年月とともに嗅覚に全くもって
驚くべき爽やかさを与えてくれています。
蜜蝋の甘美な要素が感じ取れるものの、シュナン品種の持つわずかな酸がその突出を 抑え“モワルー”固有の特徴を保証しています。
嗅覚による印象では、熟成の証しである粘性が支配的。テイスティングにおける
すべての構成要素が今まさにピークにある。
骨格のたくましさは輝かしい未来を垣間見せてくれます。
先祖の名声をはつらつと表現する豪奢なヴィンテージ。
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ムーラン・トゥーシェ1985
1985ヴィンテージの外観は、グラスに注いだ瞬間から、若々しさの確かなしるしである
緑銅色の装身具を纏った美しい黄金のローブとなって表出します。
水晶のように澄んでいると同時に輝きわたる非常に美しい緑色は分析的な
テイスティングへと我々を誘います。
ブーケは、美味な甘口の衣を装った蝋とアプリコットの砂糖漬けのアロマの複雑さの
中で構成されています。
真にワインらしいアロマの品格、嗅覚からはすぐにその味わいがわかる。
菩提樹、アカシア、新鮮なイチジクなどの繊細でエレガントな黄色い花の香りが
感じられる。
ブーケの持続性は、グラス中で空気に触れるにつれてしだいに変化していく。
しかし、ヴィンテージの若さゆえ、まだブーケの持続にも限界がある。
偉大で、コクがあり、心地よい口中のバランス。
ムーラン・トゥーシェ1985の甘みは美味なものである。
甘みと酸の感覚の間の絶妙なバランスは、力強さとともにそれと同等の魅力をも
示している。
舌先に感じるシュナン独特のコクとほど好い酸味のあるほんの少しの爽やかさとともに、
豊満で調和の取れたマルメロの味わい。
香りと味わいの余韻によって語りかけてくれる偉大なワインである。
つい最近、ムーラン・トゥーシェ1985を試飲するすばらしい機会に恵まれた
ソムリエである1人の試飲家は私達にこう言いました。
「ついに訪れたこのチャンス。何に合わせるかよりは、いつ、どこで、そしてとりわけ
誰と一緒に飲むかを考えることが大切だ!」
それでも、クルミや、海の幸の粗塩添え、熟成したゴーダチーズやステイルトンは
会食者のすばらしい喜びとなるでしょう。
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ムーラン・トゥーシェ1990
このヴィンテージは自然の力によって際立っています。
テイスティングにおけるすべての要素が、表現構成要素の力強さ、濃厚なバランスの
良さ、豊満さを示しています。
驚くほど頑丈で、琥珀銅色の外観と上品なワインのエッセンスでグラスの中に
“立ちはだかっている”かのようです。
たちまち現れる蜜蝋の香り。
その誘惑には耐えられず、我々は崇高なテイスティング感覚の空間へと連れ去られて
しまいます。
マグノリアやレモンの香りのする草(ヨモギ、メリサ、クマツヅラ)、マルメロのニュアンス。
グアバの実やマンゴーに近いエキゾチックな印象さえします。
複雑ではないが、驚くべき多様性。
おそらく、1928年と1929年以来の最も偉大なヴィンテージの1つ。
今から四半世紀、いや半世紀の間にこのヴィンテージが発散してくれる感動的な力を
想像するには、このボトルの前に跪く必要がある。
松脂とオレンジの皮の生々しい印象は、イチジクの砂糖漬けや干しブドウの甘美さで
和らげられている。
余韻は想像を絶するほどです。
3年前、千年の節目の試飲の際に、いまだにしっかりとした新鮮さと豊かさと上品さを
兼ね備えていて我々を驚嘆させたムーラン・トゥーシェ1892に再会したかのようです。
大変偉大なヴィンテージ。絶対的名声のヴィンテージ。
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ムーラン・トゥーシェ1991
1990年の陰に隠されている?そんなことはありません!
1990と1991は味覚のパレットに載った2つの巨人であります。
あらゆる点で偉大で、豊かで、心地よい。そして美味な甘みを備えている。
酸味と甘味の間の真に完璧なバランス。
透明な凹凸レンズのような黄金のワインは力強さと同時にチャーミングさを兼ね備えて います。
マルメロや柑橘類、白い花などの新鮮で複雑なアロマ。
非常に品格とエレガントのあるはっきりとした味わい。
すでに大変広がりがあり、フィニッシュでは、テイスティングや官能評価の用語の枠を
越えた孔雀が羽を広げたような鮮烈な印象を残す。
1990ヴィンテージのように四半世紀あるいは半世紀後も我々のものであるヴィンテージ。
堂々としたフィニッシュは、比較を絶する香りと味わいの持続性によって表されている。
最後に、何に合わせるかよりは、いつ、どこで、そしてとりわけ誰と一緒に飲むかを
考えることが大切である!
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ムーラン・トゥーシェ1992
外観はどの点から見ても華麗である。
水晶のように澄み、やや褐色がかった金色の色調によって、このヴィンテージの
品格が直ぐに分かる。
成熟した涙は、この1992ヴィンテージの力強さを強調している。
すでに表れている藁のアロマはワインの長命さを我々に確信させるに十分なものだ。
事実、一口めの味わいは、瞬く間にワインの豊満さを発達させて、その特徴的な
味わいによって我々を驚かしてくれる。
調和が取れたこのムーラン・トゥーシェ1992は、構成要素の完璧なバランスを明らかに
している。
上品なモワルーであるこのヴィンテージは、フィネスとバランスと早熟な豊満さで我々を
魅了してくれます。
今から楽しめる偉大なコトー・デュ・レイヨンの1本です。
このヴィンテージの品質は、少なくとも一世代は休むことなくさらに進化続けることで
しょう。
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ムーラン・トゥーシェ1993
ムーラン・トゥーシェのヴィンテージの多様性について驚かせてくれるこの
1993ヴィンテージは、一見したところ1992ヴィンテージと間違えるほどに似ています。
しかし、この酷似した外観にも関わらず、違いは明白であります。
透明で澄んだ外観は、きらめく反射とともに、まったくもって混じりけのない純粋な色調と 結びついています。
一言で言えば完璧な清澄さ。生き生きとして澄んだヴィンテージです。
香りの構成要素の変化を識別してみましょう。
アタックは開いており、ワインは口中の成熟度で発達していきます。
余韻は、ムーラン・トゥーシェの長い系譜の中でも若いヴィンテージにあたるにも
関わらず傑出しています。
大変しなやかで女性的で、ソフトで、口中において変化し続けるのを止めないワイン
です。
高貴で品格のあるこの1993ヴィンテージは、食卓においては、単独で、あるいは
ロックフォールや古いゴーダ・チーズと良く調和するでしょう。
試飲の後、我々はビロードのようなしなやかさに満ち溢れた印象とともにその場に
佇んでいました。
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