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千葉県の地酒
『現代の名工』を受賞した南部杜氏・菊池幸夫入魂の美酒。日本酒のシャンペンとも言うべきか、珍しい酒。全国でも 当店だけに分けて戴いた超限定品につき、売り切れ次第終了させていただき
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甘やかな生香、ソフトな飲み口、かろやかな中にふくよかな味わい…こんな日本酒があったのか!まあ一度 飲んでみて下さい。
■原料米・精米歩合 山田錦40%
■9号酵母■
■日本酒度 +4
■酸 1.3
1800ml
5,250円(税込)
完売
山廃純米 大吟醸おり酒
■原料米・精米歩合 雄町45%
■7号酵母■
■日本酒度 -2
■酸 1.5
1800ml 5.460円(税込)
完売
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《千葉 岩の井 岩瀬酒造について》
地元出身の伊藤さんが知人にくばられた書き物から、
抜粋して紹介します。 |
房総半島の黒潮洗う九十九里浜が尽きて、岩礁や切り立った崖が変化に富んだ海岸線を作っているところに私のふるさとはある。風土記流に書けば、上総之国御宿郷となる。
地方の造り酒屋は、一般に素封家で名家が多いが、岩瀬酒造も御宿で 一二を争う歴史を持つ家だ。古くから伝わる文書には、享保8年(1723)に すでに酒を造っていたとあるから、二百年以上も続いていることになる。 この頃茅葺きの家は急速に姿を消していて、御宿もその例を免れないのは 寂しい。茅葺きでも最早珍しいが岩瀬家は、なんと慶長14年(1609)に 御宿沖で遭難した、メキシコ船「サンフランシスコ」号の帆柱を梁として使って いる。町の文化財として指定されている家の古さは御宿一であろう。(略)
面白い話が伝わっている。池田首相が大蔵大臣時代、赤坂の料亭で出された酒を飲んで「こんな酒は飲めるか。国税庁長官のくせに 酒の善し悪しが判断できないのか!」と、宴を主催した 時の高木長官を怒鳴り つけた。恐縮して高木長官は「大臣、どんなお酒を?」と尋ねると、言下に「岩の井の酒だ!」と言ったと、高木さんは後に述懐している。(略)
昭和61年第12回東京サミットの晩餐会では、日本酒が、当然の事ながら乾杯用の酒となった。先進7ケ国の首脳が、世界の平和と調和を念じて飲み乾したのは、全国の名酒から選ばれた「岩の井」だったと言う。さすが おいしい酒には、派閥の力学といえども通用しないらしい。(略)
メキシコ船の帆柱は、二百有余年「岩の井」を見つめてきた。これからも
この帆柱は おいしい酒の造り手を温かく見守り、又、「岩の井」をめぐる数々のエピソ−ドを静かに眺め続けることだろう。(H3.4.15)
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