What is 平野酒?太閤さんも醍醐の花見で愛でた、根っからの大坂の地酒
ツイート2023年の新酒 12月28日 入荷済みです!今年は少し辛口よりに仕上がってます!
根っからの大阪地酒!平野酒は 平野区のお米を使用して、大阪府の交野市の大門酒造にて委託製造をお願いしております!
オール大阪の商品として大阪府が認定している「大阪産もん」に認定いただいております!
↓2015年3月4日の読売新聞 夕刊のなんと一面フルページに紹介されました
むかしむかし・・摂津国平野郷に平野酒(ひらのざけ)という銘酒があったそうな・・
現在の大阪市平野区は、とっても歴史がある街だというのはご存じでしょうか?
学校の授業では現在の堺市が「職人の街」として栄えた・・と習いますが、実は堺(さかい)が栄える前は、平野郷が当時の大阪「摂津国」の中心地でした。
(平野郷・・は現在の杭全(くまた)神社を中心とする環濠部落で、現在の平野区とは比べものにならない小さい村です)
その「平野郷(ひらのごう)」にて約400年ほど前・・・「平野酒(ひらのざけ)」という銘酒がありました。文献としては1617年刊行の「太閤記」の中で全国に名高い名酒として登場します。
←秀吉の伝記「大かうさまくんきのうち」(太田牛一筆の重要文化財)には、醍醐の花見の会場では、平野酒をはじめとした各地の銘酒が数多く並んだことが記録されています。いわば、醍醐の花見は、現在の品評会のように地方から名産品が献上されたのでしょう
当時の一大イベントである「醍醐の花見」には、全国地方のこれぞ!と思われる地方の名産品が献上されました。その中に「大坂 平野酒」も含まれていたのです。
大坂・平野郷に全国にも知られる銘酒が存在した・・と私の父が知ったのは約30年前 1980年頃でした。
平野酒(ひらのざけ)の復活までのストーリーとコンセプト
当時「平野の町づくりを考える会」にて、平野郷の歴史を勉強していた父は、全興寺(せんこうじ)の和尚 川口さんから「平野酒(ひらのざけ)」の存在を知ります。
そして当時は、1990年頃に突如おきた「地酒ブーム」のまだ数年前ですが、当店「かいたにほんてん(現在カイヤ酒店)」も、全国の蔵元を訪ねて地酒に力を入れ始めていた頃でした。
今では考えられないのですが、高度成長時代において、品質よりも大量生産が優先された時代でした。日本酒といえばパック酒の全盛期で、とても若い人が飲むような味わいではありませんでした。
その質の低下が、結局は日本酒のイメージを著しく落としてしまい、日本酒・臭いなど悪いイメージが定着してしまって、結局は若い人達が日本酒を飲まなくなってしまっていました。
しかしながら、地方の小さい蔵元は、昔ながらの手造りにこだわった、品質の良い日本酒を造り続けており、さらに「吟醸酒」といわれるフルーティーな上品な味わいの日本酒も造られていました。
地方の日本酒蔵を巡っていた父も、その日本酒の本来の持つ美味しさに出会って、とても感動していました。
そしてこう思うのです。「美味しい日本酒があるんだということをもっとたくさんの人に伝えたい」
しかし、1980年初頭といえば、テレビが全盛期の頃です。テレビCMで大手の酒造会社が広告した商品ばバンバン売れる時代。
インターネットも存在しないので、「TVCMで流れている商品=有名で良い商品」と世間が思ってた時代です。
「こんな美味しい日本酒があります」といっても、お客さんは見向きもしません。
出来る事なら、普段お酒を飲まない人や日本酒を臭い といって見向きもしない人にこそ、「美味しい日本酒」を味わって欲しいのに・・・
そんな想いをずっと持ち続けていた時に、歴史上で有名だった地元平野郷のお酒「平野酒(ひらのざけ)の存在を知ったのです。
そしてその2つの考えがリンクします。
「そうだ!昔に有名だった平野郷の銘酒 「平野酒(ひらのざけ)」を自分の手で復活させてみてはどうか・・・。
平野産のお米を使って、大阪の蔵元で醸造してもらって・・・。そうすれば地域密着のお酒として、普段はまったく日本酒を飲まない方にも、飲んで頂ける機会があるに違いない。
飲んでさえ頂ければ、日本酒の本来の美味しさに気付いてもらえるはず。。
これこそが、現在 現代版の平野酒のコンセプトとなります。
つまり、銘酒「平野酒(ひらのざけ)」を復活・・させたといっても、文献をしらべて昔の造られていた当時のそのままのお酒を復活させたのではありません。
昭和以降に、吟醸酒が開発されて、近年30年で日本酒醸造の技術は大きく前進しました。
だから、いくら約400年前に全国に名を馳せた銘酒だった・・とはいえ、当時の味わいをそのまま復活させたところで、現在の技術で造られた日本酒に比べて美味しいとは思えないでしょう。
たとえ当時の味を再現できたとしても、最初の1回は物珍しさで口にして頂けるかもしれませんが、それが継続できるとは思えません。
ですので現代版の「平野酒」は、日本酒の臭い・マズイを覆してもらおうと、現在の味わいで「美味しい」を基準にして、400年前には存在しなかった「純米吟醸酒」という規格で造っています。
純米吟醸のお酒は、フルーティーで口当たりが良く、どなたの口にも合いやすいからと思ったからです。
さて、話は戻りますが、現代版「平野酒(ひらのざけ)」の復活をさせようと思い付いた父ですが、それから復活させるまでに様々な困難が立ちはだかります。
もう少し話は続きます
平野酒を実際に復活させるまで困難・・そして復活!
現代のようにSNSも、クラウドファンディングもない時代・・・。小さい酒販店が、タンク1本分の日本酒を造る・・のは本当に困難でした。
コンセプトどおり地域密着であるためには、平野区で農家さんと蔵元を探さなくてはなりません。(※平野区には明治の初めまで酒蔵があったそうです。だから平野区で醸造する蔵元をあきらめて大阪府下の蔵元で協力頂ける所を探しました。ただ、平野区に蔵元が残っていたとしても、こんなにベッドタウンとして住宅地になってしまっているとお酒造りにとても重要な「水の質」は落ちるので、美味しいお酒は出来ないでしょう)
まず一つめの困難はお米です。平野区と東住吉区は、大阪市の中でも、一番お米を作っている地域だそうですが、総じて田んぼの面積は小さく、自宅用として消費する量くらいしか作っている農家さんはいませんでした。
安定的に供給してもらうために、最初は JA農協さんを通して、何名様かの農家さんのお米を譲ってもらいました。(現在は1人の農家さんにお願いしています)
そして醸造してもらう「蔵元」。何軒か回りましたが、蔵元にとっては、タンク1本だけ、違うお米を使って違うブランドで出すのは大変な手間です。しかもたった1回だけかもしれない。
蔵元にとってはリスクしかないようなプロジェクトなので、なかなか協力してくださる蔵元は見つかりませんでした。
そこで支えになったのは全興寺さんをはじめ当時「平野の町づくりを考える会」でプロジェクトに賛同いただいた方達でした
大阪府下の蔵元を一緒に訪ね、プロジェクトに賛同いただける蔵元を探しました。
そして、やっと現在も30年にわたり醸造してくださっている 交野市の「大門酒造(だいもんしゅぞう)」さんが協力してくださる事になりました。
このように「平野酒 復活 プロジェクト」として、多くの方達に支えられて、実現に向かっていきました。
そして、約30年前の1982年頃・・・平野酒(ひらのざけ)は、「地域密着のお酒+日本酒の負のイメージを覆すお酒」として現代に復活しました!
平野酒(ひらのざけ)の現在・・皆様に愛飲頂いてもうすぐ30周年
復活した平野酒は、3年ほど前に蔵元の都合で造れなかった年・・もあるのですが、まもなく30年を迎えようとしています。
これも、ご愛飲いただいているファンのお客さまがいらっしゃるからで大変感謝しております。
ご自身で飲まれる方も多いのですが、帰省の際の手土産。贈答品としてもご利用いただいております
新年の御祝酒には地元のお酒「平野酒(ひらのざけ)」がピッタリ
平野酒はなんといっても、平野区民の地元のお酒です。平野区はもちろんですが、醸造しているのは大阪府交野市ですので大阪地酒として大阪の皆さんにもぜひ楽しんで頂きたいです。
(大阪には蔵元が数件ありますが、お米も大阪米(オール大阪)で造っているお酒は、平野酒だけではないかな・・と推測します)
お米を収穫した後には毎年必ず杭全神社(くまたじんじゃ)にて、お米が収穫できた感謝とともに、飲まれた皆様の「健康とご多幸」をお祈りしています。
昨今のコロナ渦にて停滞している今こそ、地元のお米で作られ、地の神様にご祈祷をうけた、「平野酒」は、皆様の新年を迎えるにお祝い酒としてはピッタリだと思います。特にしぼりたて生酒は、フルーティーな口当たりと軽やかさが特徴の味わいなので普段 日本酒を飲まれない方にも美味しく楽しんでいただけるので、年に1度、平野酒だけ日本酒を飲む・・といったお客さまもいらっしゃいます。
面白いご購入理由としては、名前が「平野」の方が、「平野さん」のお酒として御歳暮・御中元のギフトに贈られたりしています。(全国の平野さん、ご注文お待ちしておりますw)
大阪地酒 平野酒(ひらのざけ)の美味しい飲み方
香りを楽しむために、生酒タイプはワイングラスで飲むのをオススメしています。(写真に写っているのは私が愛用している「日本酒専用グラス」。
平野酒は、純米吟醸酒ならではフルーティーで甘やかな優しい香りが特徴的です。味わいはお米の旨味を優しく感じるけど、後口はスッキリタイプ。だからスイスイと飲めてしまうお酒です
平野酒は「新酒しぼりたて 生酒タイプ」と「火入れタイプ」の2種類があります。
生酒と火入れの違いは、生野菜と温野菜に例えるとわかりやすいです。生野菜はフレッシュで口当たりが良いですが、ずっと食べ続ける事ができないように、生酒は香り高く、飲んだ一口目にインパクトがありますが、量を飲むには疲れてしまいます。
一方、火入れのお酒は、香りは生酒に比べて少なくなり、落ち着いた味わいなので、お食事と一緒にゆるゆると楽しめるお酒でです
より詳しい 火入れと生酒の違いはこちらのページ(火入れと生酒の違い詳細(平野酒編)をご覧下さい。
飲み比べたら速攻でわかります
少し興味が湧いた方は、火入れと生酒で両方のタイプを飲み比べてみてください。生酒・火入れがどんな違いがあるのかよくわかります。
※飲み比べした暁(あかつき)には、生酒と火入れの違いの「うんちくを語れるようになる」ので、モテるようになります。いや、煙たがられるかも。それはやっぱり・・・あなた次第ですw。
あなたは火入れと生酒どっちがお好みの味でしょうか・・?
友人と一緒に飲んで、どちらが好きかを談義するのもお酒の席では楽しいです。
一般的には、一年間に摂取する日本酒の量に比例して、火入れ好きが多くなりますよ(当社調べ)。
飲み比べる時の順番は 生酒→火入れの順番が良いと思います。
販売時期
・「新酒しぼりたて 生酒タイプ」12月下旬~売り切れ次第終了(例年1月後半に生酒は売り切れます) 5度以下の冷蔵保管が必要
生酒は毎年12月下旬(例年12月20日すぎ)に、お酒が出来たそのままの味わいを楽しめます。フレッシュ&フルーティ。ワイングラスでお酒単体や、おつまみと一緒に飲むのと美味しい。
火入れタイプの平野酒 冷蔵保管は不要(品質保持には15度以下の冷暗所で保管してください)
火入れにして瓶内で10度前後で熟成していきますと、香りが落ち着いて、お酒の旨味がずっと乗り始めます。
どちらにせよ、燗酒にはあまり向いていないお酒です。燗酒にしても構わないのですが、香りが飛んでしまうため、すこしもったいない・・です。燗酒には、もうすこし芳醇(ほうじゅん)タイプの純米酒などが向いています
相性の良い料理
生酒タイプ・火入れタイプ共に「酢の物」との相性は抜群。特にしめ鯖、きずし や なます と平野酒は最高の組み合わせです。
なにより、おせち料理全般と相性が良いので、お正月のお祝いにピッタリです。
生酒タイプは、お酒単体でも充分楽しめます。チーズなどのおつまみと一緒にでも美味しいです。
純米吟醸の酒粕も美味しいです
「平野酒の酒粕(さけかす) 350g」 333円(税別))も是非味わってほしい逸品です。
たまに粕汁(かすじる)が嫌い・・という方がいらっしゃるのですが、純米吟醸の酒粕で造った滑らかな口当たりの粕汁を食べたら、美味しくてビックリされます。例えると白味噌のように滑らかだけど、甘くない感じ・・。(スーパーで売っている板粕は、要するにパック酒の1000円以下のお酒の酒粕なので、原料も米100%ではないし、コストを下げるために限界まで酒を搾り取るので酒粕は固くなり、口当たりはボソボソになってしまうのです)
平野酒の価格と販売店
平野酒の価格とサイズ
平野酒 しぼりたて生酒 4合瓶【720ml】
火入れタイプも値段は同じです
平野酒の販売店 カイヤ酒店
現在は 谷町線 喜連瓜破駅前の カイヤ酒店 の一店舗で販売しています。
理由はタンク1本分・・一升瓶にて1200本程度しか出来ませんので、なんとか一店舗で販売できる量ですし、何よりも日本酒は、品質を維持するために温度管理が非常に大切なのです。
当店カイヤ酒店の2階は2つの冷蔵部屋になっており、3度ほどの冷蔵温度と、14度ほどの中温度の一定温度で、すべての日本酒を温度管理しています。(だから1階店舗には最低限のお酒しか並べていません)
そうすることによって、生酒はよりフレッシュに、火入れ酒はよりまろやかに熟成するように温度管理しています。
美味しい状態で日本酒を提供するためにも、現在は当店のみで販売しております
お店の営業時間とアクセス
営業時間 10時~20時
年末12月31日まで無休 年始は1月4日から(★年末年始の営業日・・12月31日10時~20時 元旦お休み 1月2日、1月3日は お昼に3時間ほど店にいます)
大阪市平野区喜連4-8-64
(谷町線 喜連瓜破駅3番出口でて左に徒歩1分)
長居公園通り沿い。イオンの斜め向かいです。西池の業務スーパーからスーパーLIFEを超えて東にそのまままっすぐ5分
車で来られる場合は 車線反対側が コスモ石油なので、その看板が遠くから見えます。(むつみ住建やイエローハットの少し手前)
【TEL】06-6708-6007
【FAX】06-6708-8456
メール問い合わせフォーム
平野酒の配達可能地域(条件付きです)
配達もしているのですが、店舗での接客を優先しています。サービスとして平野酒は配達をしていますのが(配達が当たり前の酒屋ではありませんので)ご希望に添えない場合がございます。(特に年末は、店舗の来客が多く、配達に出る事ができません。年末は早朝9時頃か20時以降の店舗を閉めてからの配達になります)無料配達条件は 9000円(税込)以上 一升瓶なら3本以上からです。
配達可能かどうかは、メールフォームからお問い合わせ下さい(ご住所とご注文内容を記載ください)
平野酒が飲めるお店(飲食店様)
定休日や営業時間等は変更される可能性があるため掲載していませんのでご自身でお調べになって下さい。
平野酒の在庫の有無も、行かれる日の前に店舗にお電話にて確認されたほうがベター。3日ほど前に予約して「平野酒」を飲みたいとお店に伝えていれば、どの店舗でも「平野酒」をご用意してくれると思いますよ!
- 和楽せき根・・・06-6799-5541 〒547-0032 大阪府大阪市平野区流町3丁目19−6 平野ハイツ
- 酒さんぽ道 ちろり庵・・・ 06-6705-9269 〒547-0033 大阪府大阪市平野区平野西6丁目7−34
- ごはんや 笑福・・・06-6777-8616 大阪府大阪市平野区平野本町2-6-15
- 松寿司 ・・・06-6791-1040 〒547-0044 大阪府大阪市平野区平野本町2丁目5−8
- 焼き鳥梅吉・・・06-6708-5500 大阪府大阪市平野区流町1-1-6
- 居酒屋てるてる坊主・・・06-6797-5118 〒547-0035 大阪府大阪市平野区西脇4丁目6−1
- 道頓堀 手打ち蕎麦 星(あかり)・・・06-6212-5450 〒542-0071 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目1−9
平野酒を扱って下さる飲食店様を現在募集中です。期間限定のお試しオファー・・配達は初回のみですが1800ml1本から配達無料で平野区・東住吉区ならお持ちいたします。平野酒・飲食店様取扱希望フォームはこちら。(飲食店でメニューに載せて頂くのが条件です)(日時は当方の都合になります。年末は店舗が忙しい為、難しいです)(ただし二回目からは通常の1800ml3本以上から。配達地域に限ります。無料配達地域以外は宅配便(送料895円)での送付となります。もちろん全国の地酒を取り扱っていますので、平野酒以外の地酒と組み合わせて頂いて8,990円以上でもOKです。
オンライン通販も可能です(宅配は年末12月31日まで出荷しています)
火入れ熟成タイプ。味わいメインでお料理との相性良い
初しぼり生酒(要冷蔵)フレッシュ&フルーティータイプ
送料表・・目安は 関西は 80サイズ(720ml×6本まで 1800ml×2本まで) 送料895円(税込) 100サイズ(720ml ×12本 1800ml×6本)=1,150円(税込)
代引き手数料 300円(税別) 振込(銀行・ゆうちょ・振替)はご入金後の出荷になります720mlと1800mlの混載も可能ですが、1800ml箱になるので最大6本になります