
ドメーヌ・ティネル・ブロンドレは代々,プイィでブドウを栽培,ワインを造ってきた家族規模のドメーヌ。
ボーヌの醸造学校で醸造学を修めたフランソワと,ロワールの女性醸造家として高く評価されているアニークの二人がブドウ栽培に適った立地条件を備えたヴィニョーブルを両親から受け継ぎ,現在に至ります。サンセール(コミューン:トーヴネィ/Thauvenay),そして,プイィ・シュール・ロワール(同:プイィ・シュール・ロワール/Pouilly-sur-Loire,サン=タンドラン/Saint-Andelain)に位置する最上のテロワールに14ヘクタールのブドウ畑を所有,何よりもテロワールを率直に反映するようなワイン造りを心掛けています。例えばプイィに言及すると,ドメーヌは7種類の異なるクリマに9つの区画を所有しています。土壌のタイプはキンメリッジ階のマール/泥灰土と小石混じりの上部オックスフォード階石灰岩土壌の2つに明確に分かれています。ドメーヌが所有する畑の構成は下記の通り:
| アペラシオン |
面積 |
セパージュ |
| プイィ・フュメ |
9.7ヘクタール |
ソーヴィニヨン・ブラン |
| プイィ・シュール・ロワール |
0.3ヘクタール |
シャスラ |
| サンセール 白 |
2.5ヘクタール |
ソーヴィニヨン・ブラン |
| サンセール ロゼ/赤 |
1.5ヘクタール |
ピノ・ノワール |
※平均樹齢は凡そ25年,株作りはギヨ・サンプル
ブドウの栽培
ドメーヌでは,環境に配慮した合理的耕作法(リュット・レゾネ)を信奉し,ブドウを栽培しています。
健全なブドウ果を収穫するためにも,収穫直前のブドウは最良の状態で成熟していることが求められます。これが,ワインの品質を左右する極めて重要な課題となります。
ワインの醸造
区画毎にブドウを収穫し,選果,除梗の後,空気圧式圧搾機を用い,軽く,圧搾を行います。圧搾によって得た果汁もやはり区画毎に発酵させます。デブルバージュ(*4)を行った後,酵母を添加し,自動温度制御装置を備えたステンレス製タンク内で発酵させます。
最初のスーティラージュ(澱引き)は1月中旬になってから行われます。続いて,繊細な澱と接触させたまま3〜4ヶ月間熟成させ,ワインに繊細さを加味します。また,熟成後のワインをボトリングする前にワインに含まれる酒石を取り除くために,冷却タンクのなかで2週間ほど−4℃まで冷やします(*5)。ワインの濾過に就いては,メンブレンフィルターシステム(*6)を導入しています。ボトリングは春先,そして,7月,9月に行われますが,9月にボトリングされるワインは,より厚みがあり,複雑なアロマを伴うものです。
*4 デブルバージュ:果汁の清澄化→一晩以上果汁を静置し,上澄みだけを回収。発酵の開始を防ぎ,より早く沈殿物を沈殿させるために一般に温度は比較的低温に保たれます。
*5 酒石の安定化(スタビリザシオン):酒石が多く含まれた状態のワインをそのままボトリングすると,ボトルの底に酒石(酒石酸カリウムの結晶)が沈殿します。酒石は人体に害を及ぼすものではありませんが,ワインの品質を不安定にしたり,味わいを損ねたりします。そこで冷却すると結晶化しやすい酒石酸カリウムの性質を利用して,冷却タンクのなかで2週間ほど−4℃まで冷やして酒石酸カリウムを結晶させ,酒石を取り除きます。(−4℃とはワインが凍結する寸前の温度)
*6 メンブレンフィルターシステム:メンブレンフィルター(ポアサイズ0.45μm〜1.2μm)の薄膜と網目状の不織布を組み合わせたカートリッジ型の,精密濾過システム。この精密濾過法は,ワイン中の酵母・細菌などの有害微生物を完全に無菌濾過することが可能。
ティネル=ブロンドレのワイン
Pouilly-sur-Loire (AOC) プイィ・シュール・ロワール
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| ・セパージュ: |
シャスラー/Chasselas 100% |
| ・土壌: |
粘土,珪石混じりの砂質土壌。畑は斜面に位置している。 |
| ・畑の面積: |
プイィ・シュール・ロワール原産地呼称のブドウ畑は35ヘクタール。そのうち,0.3ヘクタールをティネル=ブロンドレが所有。 |
| ・ワインに就いて: |
プイィ・フュメ原産地呼称に含まれますが,セパージュはソーヴィニヨン・ブランではなく,シャスラー。プイィと同じ名の付くワインでも,セパージュが異なるために,ワインの香り,味わいともにプイィ・フュメとは全く趣が異なります。ワインはプイィ・フュメよりもライトで,清涼感溢れる爽やかな飲み口のワインです。 |
| ・サーヴィス: |
アシエット・アングレーズ/Assiette
anglaise(シャルキュトリーの盛合わせ),サーモンのパイ包み,お刺身(白身魚のカルパッチョ),白身魚のフライなど,比較的淡白な味わいのお料理によく合います。 |
Pouilly-Fumé
(AOC) プイィ・フュメ
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| ・セパージュ: |
ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon
Blanc 100% キンメリッジ階泥灰土壌のレ・デゼール/Les
Désertsの区画で栽培される平均樹齢15年以下のジュヌ・ヴィーニュ(若木)のブドウと上部オックスフォード階石灰岩土壌のレ・パピヨン/Les
Papillonsの区画で栽培される平均樹齢10年のジュヌ・ヴィーニュ(若木)のブドウのみを使用。
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| ・ワインに就いて: |
プイィ・フュメの性格が率直に表現されているキュヴェ。淡いグリーンのローブはゴールドの光沢を持ち,力強く,そして,フルーティーな印象。これはジュヌ・ヴィーニュのブドウに拠るもの。クリスピーなミネラル感に富み,ソーヴィニヨン・ブランの特徴が良く表現されています。 |
| ・サーヴィス: |
エビやカニを使った料理やスモークサーモン,白身魚のフライ,魚の香草焼き,鶏のカレー風味などにお薦め。 |
Pouilly-Fumé
Genetin(AOC) プイィ・フュメ“ジュヌタン”
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| ・セパージュ: |
ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon
Blanc 100% プイィ・フュメのアペラションの中でも最も南に位置する,小石混じりの上部オックスフォード階石灰岩土壌の4つの異なる区画(レ・ペシニョール/Les
Péchignolle,レ・シャンタルエット/Les
Chantalouettes,レ・パピヨン/Les
Papillons,レ・ヴァンレンヌ/Les
Varennes)で栽培される平均樹齢20〜25年のブドウのみを使用。
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| ・ワインに就いて: |
ジュヌタンとはプイィ地区におけるソーヴィニョンの昔の別名。金色の反射を持つ輝くようなローブ。黄楊や柑橘系のアロマのパレットを持ち,生き生きとしてフルーティーなアタックがある。若いうちから楽しめるが,少なくとも数年間は熟成させることが可能。 |
| ・サーヴィス: |
貝類を使った料理にお薦め。単純にアペリティフにしても良い。 |
Pouilly-Fumé
L’Arrét Buffatte(AOC) プイィ・フュメ“ラレ・ビュファット”
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| ・セパージュ: |
ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon
Blanc 100% ラレ・ビュファットで栽培される平均樹齢35年のブドウのみを使用。
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| ・土壌: |
“ラレ・ビュファット”
(*6)畑は,ティネル=ブロンドレが所有する区画のなかで最高の立地条件を備えています。ロワール河を臨む丘の頂上にある畑はキンメリッジ階の泥灰土壌で,プイィ・シュール・ロワールに春霜が降りても,“ラレ・ビュファット”だけは一切影響を受けることがありません。 |
| ・畑の面積: |
3,5ヘクタール |
| ・ワインに就いて: |
原産地呼称のみを表示したスタンダードに加え,クリュ・ワインの“ラレ・ビュファット”があります。“ラレ・ビュファット”はロワールを一望する場所にあり,プイィ最高のクリュとされています。キンメリッジ階土壌で栽培されたソーヴィニヨン・ブランから造られるワインは,淡いグリーンを帯びたゴールド・イエローのローブと,独特のフュメ香,バラやオレンジ,アカシアの花,ゴージャスなフルーツなど複雑なアロマを持ちます。エレガントで穏やか,また,余韻が長く,バランスの取れた酸味が素晴らしいワインです。 *6 ラレ・ビュファット:かつて塔があり,人々がここで立ち止まり(ラレ/Arrêt),ピクニックで軽い食事(ビュッフェ→ビュファット)を取ったことに因み,ラレ・ビュファットと命名されました。
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| ・サーヴィス: |
若いうちから十分に楽しめるワインですが,熟成(〜10年)も可能です。オマールのソース・アメリケーヌ,帆立貝のフリカッセ,スモークサーモンの温製 シブレットソース,舌平目の白ワイン蒸し,トマトとカニのミルフィーユなどにあわせてどうぞ。 |
| ・その他: |
『ル・ギッド・アシェット・デ・ヴァン 2004/LE
GUIDE HACHETTE DES VINS』 p.987に掲載 ティネル=ブロンドレのワインの中で“ラレ・ビュファット”がまたしても審査員の評価を集めた。白い花を思わせるアロマは,アエレーションによって徐々に現れてくるが,チャーミングな特徴で,バランスが取れいかにもプイィ・フュメらしい。(評価は2004年。生産本数は24,000本)
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Pouilly-Fumé
Quercus (AOC) プイィ・フュメ“ケルキュス” 白
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| ・セパージュ: |
ソーヴィニヨン・ブラン/Sauvignon
Blanc 100% キンメリッジ階泥灰土壌の僅か0.5ヘクタールの区画レ・フイネル/Les
Fouinellesで栽培される平均樹齢35年のブドウのみを使用。
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| ・ワインに就いて: |
“ケルキュス”は,他のプイィ・フュメと若干醸造法が異なる。通常のキュヴェはステンレスタンクを使用するが,このキュヴェは30〜35%をニエーヴルとトロンセ産のオークの新樽(600リットルの大樽)で発酵を行っています。これをステンレスタンクで発酵させた他のロットとアッサンブラージュした後,樽で半年間ほど熟成させています。こうして得られたワインはゴールドのローブを纏い,濃く,そして,極めて複雑なスタイルを持ちます。言わば,キュヴェ・プレスティージュのカテゴリーに分類され,ブドウの出来が素晴らしい年に限りリリースされます。 過去に生産されたヴィンテージは,1986,1989,1990,1995,1997,2000,2001
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| ・サーヴィス: |
舌平目,カレイ,タラなどの魚やホワイトアスパラガスを使った料理に相応しい。 |
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