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ボジョレーヌーボー 2007

   

マルセルラピエール(ボージョレーヌーボー)
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1/マルセルラピエール(ボージョレーヌーボー)


◆1/マルセルラピエール(ボージョレーヌーボー)
自然派の代表者。有機栽培・無農薬・酸化防止剤も使わないボジョレー

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自然派ワインの代表者!マルセル・ラピエールのボジョレー
有機栽培・無農薬・酸化防止剤も使わない オーガニック・ボジョレー・ヌーボー

マルセル・ラピエールは、ボージョレの傑出した生産者であるとともに、世界で最初の完全有機農法ワインの生産者です。最近になって、有機農法を標榜する生産者はかなり増え、流行の兆しさえ 見えていますが、彼は昔からこれを実施していました。
1・補糖(葡萄の糖度が足りないときに糖分を加えてアルコール度数を上げること)を一切しない。 2・培養酵母ではなく、葡萄の実の皮に付く天然酵母のみで発酵させる。 3・除草剤、化学肥料(ボルドー液さえも)使わない。。 4・酸化防止剤を加えない。(自然に発生するSO2 35mg/リットルを含有)。 5・濾過処理をせずに瓶詰めする。

●防腐剤(SO2)を使わないデリケートなボジョレー●

このように殺虫剤や除草剤はもちろん、防腐剤さえ使っていないのです。(自然発生するSO2のみ)防腐剤を使用しない事で、ワインの酸化が起こりやすくなり、非常にデリケートな扱いになります。
1次発酵、2次発酵の間にも、通常はタンクの間に放置されますが、防腐剤を入れないラピエールのワインは、何事もすばやく行い、ワインの品質に最大限の注意を常にしなければなりません。一般的にSO2の少ないワインは、口当たりが非常にマイルドで、喉のとおりが良くなると言われています。

●除草剤を使わない・天然酵母のみ使用●

ラピエールのワインの特徴は、除草剤を使わないことにも由来しています。ブドウ畑に除草剤を使うと、草だけでなく、その畑に生息している酵母菌も死んでしまう。しかし使わなければ、 酵母菌は生きてブドウに付着し、アルコール発酵を促す。
一般的にワイン生産者は、自分の好みの酵母(培養酵母)を使います。 使い慣れた酵母であれば、発酵のプロセスを熟知しているので管理がしやすい。しかし、土着の酵母(天然酵母)となるとそうはいきません。畑には何種類もの酵母が生息しているので、年々によって優勢となる種類が違う。ある酵母の発酵のプロセスを理解したとしても、次の年にも同じものが付着し、経験を応用できるとは限らないのです。ラピエールは、そうした困難なワインづくりを実践しています。毎年毎年、どんな種類の酵母が付着しているかわからないブドウを発酵させており、そのプロセスを丹念に監視しつつ、アルコール発酵を進めています。

●力強いワインができます●

しかし、天然酵母を使用することで、テロワール(土壌)の特徴が大きく表現できるメリットがあります。つまり、その畑だからできる唯一の味を表現できます。また、天然酵母に含まれるさまざまな酵母が混在しますので、醸造後は非常に力強いワインが出来上がります。風味も独特です。培養酵母は無臭だが、天然酵母を使ったワインは、抜栓した瞬間、独特の臭いが立ち昇ります。それは、率直に言って「嫌な」臭いかもしれません。  しかし、この嫌な臭いは、スワリングして数分も経つと消えます。逆に言えば、抜栓した瞬間に嫌な臭いが立ち昇れば、それは天然酵母を使ったワインの証です。味は、非常に複雑味があり、エレガントです。若干の酸が全体のバランスを整えます。

●規格外?でもパーカーポイント93点●

マルセル・ラピエールのワインについて、興味深いエピソードをご紹介しましょう。1997年に、彼は古いブドウの木を使って特別なワインを作りました。 素 晴らしい出来栄えだったので、AOC(原産地統制呼称。フランスにおいて最高品質を示す等級)の資格を取得するために審査会に提出した。  しかし不合格でした。おそらく「ボージョレらしくない」、ということだったのでしょう。仕方がないので、彼は、それをリヨンにある知り合いのレストランにだけ販売しました。たまたま、ロバート・パーカーRobert Parker (世界で一番のワイン評論家)がこのレストランに入って彼のワインを口にし、「ボージョレにもこんなワインがあるのか」と驚いた。
 そして、93点と高得点をつけたのです。
それまでのボージョレのワインとは、まったく違う考えのワインをラピエールでしたが、ワイン評論家には高評価を得て、一躍注目されるようになりました。

●店主のお勧めコメント●

初めて飲んだ2,3年前からすっかりマルセルラピエールボジョレーのファンです。非常にエレガントでコクもあります。
天然酵母だからといって、決して野暮ったくはありません。酸が全体のバランスを見事に調和しています。
ぜひ一度ご賞味ください!


マルセルラピエール氏訪問記-2005年9月21日-

マルセル・ラピエールさんは収穫中の畑に行ったり プレス中の蔵で指示を出したり お忙しいにもかかわらず 畑や蔵内を案内して頂きました。葡萄の収穫も体験させていただきました。葡萄の出来はとても良いとのことで 皆さんとても陽気でした。そのときもっとも印象に残ったのはボジョレー独特の葡萄果実そのままを発酵させてプレス中のボジョレー・ヌーボー(アルコール分7%位)を飲ませて頂きました。このジュースを「パラディ」と呼びますが 英訳しますとパラダイス!!です。名前だけで どんなにおいしいか想像できると思います。又、1986年から2000年までのワインを試飲させて頂きました。そして この夜は収穫で働く人の中休みとかで小パーティがあるからと食事にも誘われて夜10時前まで楽しませて頂きました。ラピエール夫妻や親戚の方もこの時季には手伝いにこられていて当店スタッフも2人お歌を歌いました(笑)


マルセル・ラピエール夫妻
良く耕された畑が印象的でした ラピエールさんが1968年にお父さん
と植えた 葡萄樹
マルセル・ラピエールの葡萄畑 マルセル・ラピエールの醸造所 マルセル・ラピエールさんの奥さんも
畑で陣頭指揮
マルセル・ラピエールさんの葡萄は
こんなに熟して……
収穫した葡萄は冷蔵車に入れて
一晩熱を冷まします
マルセル・ラピエール収穫風景
醸造所の庭で1986年から2000年
までの ワインを試飲
プレスの前で指示する
ラピエールさん
(後方の白シャツ姿は
  息子さん)
ボジョレー独特の葡萄果実
そのままで1回目の発酵をさせ
プレス中のボジョレー・ヌーボー
(アルコール分7%位



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