「カパルツォ社」は創立1859年の歴史ある生産者で、単一畑からの
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ造りにいち早く取り組んだ造り手として
知られています。
同社はトスカーナ州のマレンマ、キャンティ・クラッシコ、そしてモンタルチーノに
それぞれワイナリーを所有しており、その中核にある「カパルツォ」は
シエナの南、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産エリアに位置し、
200haある敷地内の90haをブドウ畑に、4haをオリーブ畑にしてワインやグラッパ、
オリーブオイルを生産しているそうです。
ワイナリーでは1960年代後半に醸造設備を整え、その後も時代に応じて
先端技術を導入し、必要とあらば熟成用の樽のサイズや熟成期間を見直すなど、
常に新しい試みを行っているとのこと。
また、カパルツォには最新鋭のステンレスタンクを含む醸造設備が設けられており、
熟成には伝統的なスラヴェニア・オークの樽とアリエ産オーク樽が使われていますが、
さらに一部のワインには500〜700リットルの小型の樽も使用されており、
ここから長期醸造に耐える魅力的なワインが次々と生み出されているとのことです。
ごの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、このDOCGワインがまだそこまで
騒がれていなかった1970年に、ファースト・ヴィンテージが造られました。
今回ご案内させていただくのは、
パーカーポイント92点の2013年、そして89点獲得の2011年!
2013年がチェロならば、2011年はバイオリン。
同じ造り手でもヴィンテージによってここまで違うスタイルのワインができるとは…
比較テイスティングに最高の2本です!

パーカーポイント
89点!!
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
カパルツォ
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2011 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
カパルツォ 赤
750ml 3,715円(税別)
【色合い】 ややレンガ色がかったルビー。
【香り】 チェリー、クランベリーなどの赤系果実に、
プラムジャムのような黒系果実の香りも。
クローヴなどのスパイス、西洋杉、なめし革といった
ニュアンスもあり、非常に複雑な印象。
上品なフレグランスを思わせる華やかさと、
しおれたバラのような妖艶でシリアスな香りが
同居する。
【味わい】 舌触りはシルキーで、重心が高く
ハイトーンなミディアムボディ、余韻は長めで
放射線状に味わいが広がってゆくイメージ。
熟成した中にもまだ若いニュアンスが感じられるが、
太陽をさんさんと浴びた陽気さよりも、
どこかシリアスで媚びない雰囲気の作品に
仕上がっている。
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パーカーポイント
92点!!
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
カパルツォ
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2013 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
カパルツォ 赤
750ml 4,380円(税別)
【色合い】落ちついた色調のガーネット。
エッジにかけてオレンジが混じるが
中心は色が濃くフレッシュな色合い。
【香り】 ブルーベリー、カシスなどの黒系果実の
香りの奥に、深紅のバラ(生花)やアニス、
爽やかなメントールなどのニュアンスも。
鉄分を含んだ赤い土、なめし革のような熟成香も
感じられる。
【味わい】 液体は軽やかでつなぎ目を感じない酒質。
しっかりとした骨格とボディがあり、
バランスの良さが特徴的。
余韻は長めで、エレガントな中にも力強さが
感じられるワイン。
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