プリモ・パラテューム

プリモ・パラテュームについて(概要)

プリモ・パラテュームはボルドーに本拠を置くスーパー・ネゴシアンで、
醸造家グザヴィエ・コペルによって1996年に設立されました。
プリモ・パラテュームの哲学は、個々の葡萄品種とテロワールを完全に
尊重しながら、可能な限り最大限に最高の品質のワインを造ることです。
グザヴィエ・コペルは各アペラションにパートナーである栽培家を持っており、
彼らと密接に協力しながらプリモ・パラテュームのワインを造っています。
(*ヴェルジェやドミニック・ローランの場合と同じように、このパートナーである
造り手の名前は明かされることはありませんが、各アペラションにおいて、
最高のテロワールを所有している最高の造り手の1人であるとされています。)

プリモ・パラテュームのワインは、各栽培家自身のワインとは全く別に栽培から
収穫、選別、醸造、熟成、瓶詰めに至るまで、すべてがグザヴィエ・コペルの
監督と指示に従って各栽培家の下で行われます。
つまり、プリモ・パラテュームのワインは、グザヴィエ・コペルの方法で
特別にオーダーメイドされたオートクチュール・ワインと言えるでしょう。

各ワインの生産量が少ないのには理由があります。
使用される葡萄は、それぞれの造り手の畑で栽培された樹齢50年以上の
ヴィエイユ・ヴィーニュの最上の区画から収穫されたもののみ。
葡萄は低収量で完熟、時には過熟とさえいえるものだけが収穫されます。
これをさらに選別し、選りすぐりの最上の葡萄のみが使用されるからなのです。

プリモ・パラテュームのワインは一部のワインを除き、すべてが新樽で
シュール・リー熟成されます。
赤ワインはマロラクティック発酵も新樽で行われます。
カオール、マディランに至ってはなんと新樽200%。
しかしワインはしっかりとした果実味があるため樽香が突出することなく、
すばらしいバランスと複雑さを醸し出しています。

また、赤ワインにはミクロ・オキシジェナションやクリクール等の
最新の醸造技術が適用されています。
しかし、だからと言って技術偏重のワインではありません。
プリモ・パラテュームのワインは、原料である葡萄が完璧に濃縮していることに
加えて、葡萄の持っているポテンシャルを最大限に引き出す醸造をしているために、
個々のテロワールが何倍にも強調されて訴えかけてきます。

カオール、マディラン、コート・デュ・ルシヨン、リムー等の一見マイナーとも
思える各アペラションの潜在性と可能性を究極の形で表現したワインと言えます。



プリモ・パラテュームのワイン醸造法(概要)

赤ワインの醸造法


アルコール発酵はステンレスタンクで行われる。
この間にミクロ・オキシジェナションやデレスタージュ等の最新の技術を使って
長期のマセレーション(果皮浸漬)を行い、完熟葡萄のあらゆる味わいと
タンニンの繊細さを引き出し、色素の抽出を行う。
アルコール発酵後、アッサンブラージュが行われ、すべての赤ワインは
(ポート・ワインは除く)、新樽(100%)に移され、マロラクティック発酵と
熟成(シュール・リー熟成)が行われる
(マディランとカオール・ミトロジアは新樽200%)。

この間、澱引きは全く行われず、定期的にバトナージュもしくはクリクールを
行って樽の中の澱を攪拌する。
18ヶ月の熟成後、無清澄、無濾過で瓶詰めが行われる。
(キュヴェ・クラシカのシリーズは、キュヴェに応じて1年樽やステンレスタンクが
 50〜100%使われる。)


白ワインの醸造法


ごく軽い圧搾の後、新樽100%で発酵と熟成(シュール・リー熟成)が行われる
(シュランソン・キュヴェ・クラシカとヴァン・ド・ペイ・ドック・シャルドネは
50%が新樽)。

発酵後もシュール・リー熟成の間も、澱引きは全く行われない。
偉大なブルゴーニュの白ワインと同様に、バトナージュを定期的に行って
澱の攪拌が行われる。
18ヶ月の熟成の後、無清澄、無濾過で瓶詰めされる。

リムー、コート・デュ・ルシヨン、ヴァン・ド・ペイ・ドック・シャルドネには、
マロラクティック発酵が行われる。


樽に関して


醸造に使われる樽はすべて225リットルの小樽(ポート・ワインを除く)。
樽材は、アリエ産もしくはヌヴェール産の木目の細かい最上のオークを
自然の外気で最低36ヶ月かけて乾燥させた後、グザヴィエ・コペルによって
最高のものだけが丹念に選別される。
これをブルゴーニュの著名な樽職人カデュス(Cadus)に依頼し、
プリモ・パラテュームのワイン用に特別に仕立ててもらう。


グザヴィエ・コペルの解説によるプリモ・パラテュ−ムの歴史と哲学


1968年にカオールに生まれた私は、1991年にトゥールーズ大学で醸造学の免状を
取得しました。
1990ヴィンテージでカオール、1991ヴィンテージでドメーヌ・ド・シュヴァリエを
醸造した後、私は1992年にボルドーに住み着き、レヴェイュ・パピーユという
最初の会社を設立しました。
同年のシャトー・ド・フューザルにおける最後の醸造の後、私は、醸造学教育の
分野とラングドック=ルシヨンと南西地方の偉大なワイン専門のネゴシアンで
コンサルタントとして活躍しました。
醸造学の勉強を始めた1989年から1996年までの間に、私は、この地方のテロワールを
くまなく駆け巡り、最高の造り手達と好意的な関係を築いてきました。

この時期における私と造り手の相互信頼と結託は、プリモ・パラテュ−ム設立の際の
重要な決め手となるものでした。
1996年9月の収穫の直前、1人のネゴシアンの友人との情熱的な議論が、
「葡萄を手に入れワインを造る」という私の当初の夢に立ち戻ることを決断する
決定的なものとなったのです。

しかし、畑もセラーもお金もなしに、どのようにしたらいいのでしょうか?
何度かのモチベーションある会話と説得によって、懇意にしている造り手が
葡萄の一部を提供することを了承してくれ、数ヶ月後にプリモ・パラテュームの名を
冠することになるオート・エクスプレッション(高貴な表現)な一連のワイン造りを
始めることができたのです。


プリモ・パラテュームの哲学とは?


 ?各アペラションにおいて最高のテロワールを所有する1人の造り手と
  長期のパートナーシップを組む。

 ?土着品種、もしくは栽培されているテロワールの全てのポテンシャルを
  最大限に表現することができる品種を使い、厳格に選別した同じ区画で
  毎年仕事をする。

 ?技術的にも財政的にもあらゆる可能な手段を、そして、可能な限り偉大なワインを
  造るための醸造と熟成のための能力と才能を造り手と共有する。

 これは何よりも、バランスが良く完熟した葡萄を低収量で収穫するために、
 短小剪定、グリーンハーヴェスト、房落しなど、葡萄畑における入念な仕事が
 要求されます。

 白ワインは、できるだけソフトな圧搾、バトナージュを行いながら細かい澱と
 一緒に発酵・熟成。

 赤ワインは、完熟した果実の風味とタンニンのフィネスを保持するために、
 非常に的確な抽出と長期のマセレーション。
 最終的なアッサンブラージュは、常にマロラクティック発酵の前もしくは
 熟成の前に行われます。

 バリック(小樽)で、バトナージュを行いながらシュール・リー熟成、
 澱引きは全く行わず、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。

 白ワインも、赤ワインと同様に、外気で最低36ヶ月かけて乾燥させた後、
 私が自分自身で丹念に選別したアリエ産もしくはヌヴェール産の木目の細かい
 最上のオークを使ってブルゴーニュの樽職人カデュス(Cadus)に
 オーダーメードした225リットルのバリックで熟成が行われます。

 プリモ・パラテュームの全てのワインは、原産のアペラション域内で
 (原料となる葡萄を提供する造り手の下で)醸造・熟成・瓶詰めされます。
 このようなやり方は非常にコストがかかるものですが、異なるテロワールと
 そのテロワールを生かしている造り手との貴重な関係を維持していくためには
 これが唯一の手段なのです。

 結局のところ、プリモ・パラテュームのプロセスは、異なる造り手のワインを
 一箇所に集めて熟成・瓶詰めする伝統的なネゴシアン=エルヴールよりも、
 明確に決められたテロワールを表現するワインの造り手のプロセスに
 類似していると言えます。

 このことは、今日のフランスワイン界におけるプリモ・パラテュームに特別な
 アイデンティティーを与えています。
 プリモ・パラテュームの挑戦が独創的な成功を収めるために、私と私の
 パートナーである造り手によってあらゆる努力が行われたことを皆さんに
 保証致します。
                    
                       グザヴィエ・コペル

用語解説

スーパー・ネゴシアンとは

かって、フランスのワイン業界は、個々の生産者から葡萄や果汁を買ってワインにして
販売するネゴシアンによって支配されていました。大部分の葡萄栽培家はワインを
造るための設備と知識に欠け、試しに造ってみても惨めに失敗することが多かったのです。
ネゴシアンは消費者に安心と信頼を与え、スケールメリット(規模の経済)で安い価格で
販売することが出来ました。

しかし、残念なことに多くのネゴシアンがその有利な立場を利用して、いい加減に造られた、
時には偽物のバルクワインを売ることで利益を得ていたのです。
ところが、1970年代後半から80年代にかけて、品質を重視する生産者が徐々に増えていき、
啓発されたワイン商にも促され、造り手達はワインの醸造、熟成、瓶詰めを学び、
自分達でワインを造り始めたのです。
もともと生産者達は質の高い葡萄畑を持っていたため、ネゴシアンには二流三流の葡萄しか残らず、
ネゴシアンの評価は徐々に落ちていったのです。
こうして形勢は完全に逆転し、生産者元詰が主流になっていったのです。
しかし、1990年代になるとスーパー・ネゴシアンという新しい現象が現れてきました。
このスーパー・ネゴシアンはそのどれもが、「自社畑を持たなくても幅広い種類の
アペラシオンから得た最上の葡萄で最高のワインを造る」という究極の挑戦をするために、
才能に恵まれた醸造家によって設立されたものでした。
彼らはいずれも、一つの葡萄畑に束縛されたり、著名なドメーヌでワインメーカーの
職に就いたりするよりも、面白い葡萄を見つけて、それで何ができるか試してみることを
選んだのです。
このスーパー・ネゴシアンの有名な例としては、その高い品質で既に世界的な名声を
確立したブルゴーニュのドミニック・ローランやヴェルジェ、ローヌのタルデュー=ローランなどが
あります。
そして、今フランスで最も大きな注目を集めているのがこのプリモ・パラテュームなのです。

ミクロ・オキシジェナション(微量酸化技術)

マディランの造り手パトリック・デュクルノー(同じマディランの造り手である
ラプラス家の従兄弟)によって1990年から実用化された技術で、赤ワインの
醸造過程において微量の酸素を適切な時期にワインに注入する方法。
現在は南西地方の造り手やサンテミリオン、ブルゴーニュの革新的な造り手の
間にも広まっている。
ミクロ・オキシジェナションは酸素の供給によって柔らかで良質なタンニンを
抽出し、ワインに滑らかでビロードのような質感と安定した色を付与してくれます。

赤ワインの醸造過程での酸素供給の方法としてはこのミクロ・オキシジェナションと
新樽が挙げられます。
この二つの方法は併用されることもありますし、一方だけが使われることもあります。
プリモ・パラテュームではアルコール発酵とマセレーションの際にミクロ・
オキシジェナションとデレスタージュ、熟成の際には新樽とクリクールというように
二つの方法を併用して最適な酸素供給を行っています。

クリクール

ミクロ・オキシジェナションの装置によって、樽熟成中の赤ワインの中に、多量の酸素を
瞬間的に噴き出させ、還元反応が強くなりすぎたワインを空気に触れさせる技術。

デレスタージュ

赤ワインの発酵中における、マセレーション(果皮浸漬)の技術の1つ。
通常は、ルモンタージュ(ポンピング・オーバー)やピジャージュ(パンチング・
ダウン)のような方法が使われますが、デレスタージュとは、発酵中のマストを
すべてタンクから引き抜き、果帽(種や果皮)を十分に酸素に触れさせた後、
再びマストをタンクに戻すことによって色素やタンニンの抽出量をコントロールする
技術。

澱と酵母が樽香に及ぼす作用

プリモ・パラテュームのワインには新樽をふんだんに使われていますが、
ブルゴーニュのドミニック・ローランのワインと同様に、いわゆる樽香が
あまり強くありません。
これはシュール・リー熟成によって澱を取り除かないことに秘密があります。
というのは、澱の主成分であるワイン酵母には、樽香成分をはじめとする樽由来の
種々の成分を代謝して、別の成分に変化させる働きがあるのです。
このために新樽を使っていても樽香が強くないワインになるのです。

しかし、ブルゴーニュのドミニック・ローランにしても、プリモ・パラテュームの
グザヴィエ・コペルにしても、彼らが新樽を使う真の理由は、樽香をつけるという
理由からではないのです。

新樽200%と赤ワイン醸造における酸素供給の必要性

新樽を使用するのは流行の樽香をつけるというファッション的な理由からでは
ありません。
ワインに適量の酸素を供給するために新樽が使われているのです。
以前の醸造学の常識ではワインの熟成中の酸化は好ましくないものと考えられて
いました。
しかし、近年はある程度の酸素は必要だという考え方になってきています。
なぜ酸素が必要かというと、酸素不足の状態だとタンニンとタンニンが
直接結びついて大部分が下に落ちてしまうからです。
そうするとワインはジャバジャバになるか、落ちずに残ったとしても非常に粗い
タンニンになってしまうのです。
ところが適量の酸素があるとタンニン同士が間にアセドアルデヒトという化合物を
介して結びつく(重合)のです。
こうするとタンニンは非常にまろやかな渋みになり、かつ下に落ちないで
安定するのです。
また、色のもとであるアントシアニンについても同様で、適量な酸素が
あることによってアントシアニン同士が間にアセドアルデヒトを介して
重合するために、いつまでもきれいな色が保てるのです。
そして、何よりもこの仲介役をするアセドアルデヒトの生成には適量な酸素が
必要なのです。

あのミッシェル・ロランも「一時、皆が最大限にワインを酸素から遮断することに
努力しました。
赤ワインは酸化によって不快なタンニンを作り出すからそれを避けようとしたのです。
当時は、酸化はすべて欠陥として忌み嫌われました、今、ワインを酸化させる技術に
注目が集まっているのは、その現象がどうして起こるのかが解明され、適量の酸素を
適当な時期に加えることによって、好ましい質が得られることがわかってきたから
です。」と述べています。

このようにワインの熟成中には微量な酸素を定期的かつ穏かに供給することが
必要なのです。
この酸素供給を可能にしてくれるのが新樽であるのです。
新樽は古樽に比べて多孔質であるため、酸素の供給量が多くワインに適切に酸素を
供給することが出来るのです。

通常プリモ・パラテユームでは、発酵・熟成期間を通して1セットの新樽が
使われますが、カオールやマディランのように非常に強いワインに対しては
最初の新樽をそのまま使い続けると樽が弱くなりワイン熟成の環境として
乏しくなるため、もう一度新しい樽を使います。
この場合、マロラクティック発酵に1セット、熟成に1セットずつ新樽が使われるため、
この技術を新樽200%と呼ぶのです。

1つのワインに対し通常の2倍の数の新樽を使用するためワインの価格は
必然的に高くなってしまいますが、これだけ醸造家の信念と理想を極限まで
追求して造られたワインは他にありません。

赤ワインにおけるシュール・リー熟成と澱の効用

ミュスカデで知られるようにシュール・リー熟成はフレッシュさ、繊細さ、複雑なブーケを
加味する方法として白ワインではめずらしい方法ではありません。
しかし、プリモ・パラテュームをはじめとする新世代の醸造家や造り手の独創性は
このシュール・リー熟成を赤ワインの醸造にも取り入れたことです。赤ワイン醸造における
シュール・リー熟成は とりわけワインにこくと複雑みを与え、ワインの組成(テクスチャー)と
ブーケを豊かにしてくれる効果があります。

また、シュール・リー熟成においては、ワインは澱と一緒に寝かされるため、伝統的な
スーティラージュ(澱引き)の作業は行われません。
本来スーティラージュ(澱引き)には大きく分けて二つの目的があります。
一つは文字通りの澱引き、ワインから澱を取り除くことです。
もう一つはワインを空気に触れさせることです。
シュール・リー熟成では澱を出来るだけ長くワインと一緒に寝かせておくために澱を取り除く
必要はありませんが、熟成中にワインの還元反応が強くなった場合にはワインを空気に
触れさせる必要があります。
そのためワインを空気に触れさせるためにスーティラージュをすることがありますが、
その場合も澱はそのままワインの中に再混入されます。
(ブルゴーニュのドミニック・ローランはこの方法を取っています。)

一方ワインを樽から出すことなくワインを空気に触れさせる方法もあります。
それが、ミクロ・オキシジェナションです。
ミクロ・オキシジェナションの装置は自由に空気の供給量を調節できます。
通常は微量の酸素を供給しているのですが、熟成中にワインの還元反応が強くなり、
澱引きでワインを移し変える時のように、ワインを瞬間的に多量の酸素に触れさせて
酸化反応を起こす必要性がある場合には、多量の酸素を瞬間的に噴き出させることが
出来るのです。
この技術をクリクールといいます。
つまりこのクリクールという技術はスーティラージュに取り代わる技術なのです。

プリモ・パラテュームでは、このクリクールという技術を取り入れているため、ワインは
熟成中全く澱引きされません。
また、クリクールはバトナージュの作業にも取り代わっています。
バトナージュとはシュール・リー熟成中に定期的にワインの澱を攪拌する作業のことです。
澱が樽の下に沈殿してしまうとワインの重さでつぶれて悪影響を及ぼすため、定期的に
攪拌して浮遊状態にしておく必要があるためです。
クリクールの場合は、多量の酸素が瞬間的に噴き出すことによって澱が浮遊状態になり、
バトナージュで澱を攪拌するのと同じ効果があるのです。

また、澱は斬新的な清澄効果も持っています。
プリモ・パラテュームのワインはこの澱の効果を利用して清澄を行っているため、
通常の清澄作業(例えば卵白を使用した方法)を行いません。
また瓶詰めは無濾過で行われます。
これはワインの熟成によって得られた全ての良質な要素をほんのわずかでも
逃さないようにするためです。

☆ 同じスーパー・ネゴシアンであるブルゴーニュのドミニック・ローランや
  ローヌのタルデュー=ローランのワインも全く同様の理由から、この新樽200%、
  シュール・リー熟成、無清澄、無濾過といった方法で造られています。
  また、ヴァランドローやモンドット、モンブスケといったサンテミリオンの革新的なシャトーでも
  ミクロ・オキシジェナションやシュール・リー熟成が使われ始めています。

プリモ・パラテューム2004ヴィンテージ概要

猛暑の2003年の後、2004年は大変古典的な年となりました。
少し涼しい夏による最初の不安にもかかわらず、素晴らしい晩夏のおかげで傑出した葡萄の熟成が得られ、大変健全な
葡萄が収穫されました。
プリモ・パラテュームのキュヴェは、私のパートナーの造り手達の入念で綿密な仕事のおかげで、赤も白も見事に
均質なものとなりました。
完璧な収量制限によって、それぞれのテロワールから最上のものが引き出されたのです。
2004ヴィンテージは、大西洋から地中海にかけて、16種類のキュヴェが造られましたが、これはパートナー達の助力の賜物です。


プリモ・パラテューム2003ヴィンテージ概要

これから来る年にどんな天候が起こるのかを知ることはできませんが、2003年は、地球がこの100年の間で体験した
最も暑い年の1つとなるでしょう。
収穫を通して素晴らしい天候が続いたにもかかわらず、冷涼と見なされた2002年の後、2003年夏の猛暑は、
大西洋側の栽培地では、常識を超えた、いや常軌を逸脱したヴィンテージとして刻印を留めました。

予測できたように、最も良く手入れされ、バランスが取れた葡萄樹だけが、この極限の天候条件から最上の部分を
引き出すことができたのです。
収量は非常に少なく、いや幾つかのドメーヌでは、あまり豊作でなかった2002年に続き、危機的に少ないものとなりました。
このような状況にも関わらず、私がこの豪奢のヴィンテージのワインを消費者に提供できるように、貴重な収穫葡萄を
提供してくれた私のパートナーである全ての造り手に心の底から感謝申し上げます。


各キュヴェの詳細、コメント及びテイスティング・ノート


★2004ボルドー“キュヴェ・クラシカ” 赤

  生産量:20010本
  品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
  ステンレスタンク100%で醸造・熟成

  グザヴィエ・コペル自身によるコメント:

  2度目の生産となったキュヴェ・クラシカは、当初の、2003ヴィンテージのアッサンブラージュ
  (メルローとカベルネ・フラン)に 忠実なものとなりました。
  リッチで熟していて、フルーティーな喜びのワインです。

2003ボルドー“キュヴェ・ミトロジア” 赤

  生産量:3000本
  品種:メルロー65%、マルベック20%、カベルネ・フラン15%
  新樽100%で醸造・熟成

  
グザヴィエ・コペル自身によるコメント:

  2003年のボルドーは、地中海性気候の影響を受けたものとなりました。
  このため、ワインの中に大西洋気候の影響を受けたワインとは異なる熟度とアロマが感じられるます。
  しかし、多くの喜びをもたらしてくれる味わいです。
  小さな丘の斜面に密植されたヴィエイユ・ヴィーニュに由来するキュヴェ・ミトロジアは、1ヘクタール当たり
  30ヘクトリットルと いう大変な低収量となりました。
  素晴らしい葡萄の質となったマルベック種が、伝統的なメルローとカベルネ・ブランに高い比率で
  アッサンブラージュされたことによって、強い個性を持った品格あるキュヴェが誕生したのです。

2003グラーヴ“キュヴェ・ミトロジア” 赤

  生産量:3000本
  品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%
  新樽100%で醸造・熟成

 グザヴィエ・コペル自身によるコメント:

  2000ヴィンテージから、このキュヴェのために隔離した2つの区画の安定的な質は、眩いばかりに印象的です。
  これは、グラーヴ最南端に位置するこの素晴らしい砂利のテロワールに私が期待したあらゆることを確証するものと
  なりました。
  偉大な2002ヴィンテージの後、カベルネ・ソーヴィニョンは、常軌を逸したヴィンテージにもかかわらず、
  収穫の約束に再び}忠実でありました。
  このカベルネに対し、あまりにも熟して、発酵の際にヴァン・ド・ナチュレルの香りを発散していたメルローは、
  アッサンブラージュの完璧な伴侶でありました。


2003カオール 赤

 グザヴィエ・コペル自身によるコメント:

  私は、フランスのアペラションで、カオール以上に2003年の猛暑と乾燥に苦しんだ栽培地を知りません。
  葡萄樹は自分自身が生き延びるために、果実から水分を取ったため、大部分の葡萄は文字通り干乾びて
  しまったのです。
  カオールのヴィニュロン達の記憶でも、今までかって一度も見たことがない現象が起きたのです。
  ソーテルヌの貴腐葡萄のように、葡萄を一粒一粒、粒選り摘みした結果、1ヘクタール当たり8ヘクトリットルの
  収量しか残りませんでした。
  ワインは素晴らしいものになりましたが、何という代償でしょうか!
  最も古く、最も稀少な葡萄樹に由来するキュヴェ・ミトロジアは、例年に比べ、生産量の半分を失ってしまったのです。


 “キュヴェ・ミトロジア”

  生産量:1200本(例年の1/2)
  品種:マルベック100%
  新樽200%で醸造・熟成

 “キュヴェ・クラシカ”

  生産量:3600本
  品種:マルベック92%、メルロー8%
  新樽50%、1年使用の樽50%で醸造・熟成

 『アシェット・ワイン・ガイド2006年版』のコメント:

 カオール“キュヴェ・クラシカ” 2003 ★★

  濃密、長い余韻、品格のある構成要素、グザヴィエ・コペルは、このキュヴェで自身のスタイルを強く主張している。
  2003年物は、真っ黒に輝く色調で、いかなる厳しさもなく、豊満な果実味が上品な樽香と調和している。
  素晴らしい骨格とまろやかさ、心地良いアロマがある。
  猛獣のようなタンニンは巧みに馴らされ、長い余韻とワインの長い寿命を保証している。


2003マディラン 赤 

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  2003ヴィンテージは、2002ヴィンテージから始められたタナ種の醸造における新機軸の継続を際立たせるものと
  なりました。
  葡萄を凝縮するために一切の譲歩を拒否し、ワインは今までになくしなやかで丸みのあるものとなりました。
  2003ヴィンテージは、この仕事に磨きをかけるためには、まさしく天恵と呼べるものでした。 
  なぜなら、巨大な果実味と非常に甘いタンニンを持つ、殆どジャムのような葡萄を与えてくれたからです。 
  ヴィエイユ・ヴィーニュのみから造られるキュヴェ・ミトロジアは、常識を超えた成熟によって偉大なプリオラートの
  ワインを思わせるものとなりました。
  3度目の醸造となったキュヴェ・クラシカは、2003年の天候を最大限に享受し、さらに素晴らしい品質レベルへと
  到達しました。

 “キュヴェ・ミトロジア”

  生産量:1800本
  品種:タナ100%
  新樽200%で醸造・熟成

 “キュヴェ・クラシカ”

  生産量:3000本
  品種:タナ90%、カベルネ・フラン10%
  新樽50%、1年樽50%で醸造・熟成


2003リムー“キュヴェ・ミトロジア” 赤

  生産量:1800本
  カベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン40%、メルロー20%
  新樽100%で醸造・熟成

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  1997年、ミネルヴォワのクリマ“ラ・リヴィニエール”の創設に合わせて、私はプリモ・パラテュームとして初めて
  ミネルヴォワのキュヴェをリリースするチャンスに恵まれました。
  私は、今回も、2003年の収穫からAOCに認可されたリムー赤の最初のヴィンテージのチャンスを逃しませんでした。
  しかし、何という収穫でしょう!この新たなる挑戦のスタートとして、これ以上は望めないほどのものでした。
  ワインは非常に感銘的で、2003ヴィンテージのプリモ・パラテュームのキュヴェの中で、フラッグシップワインの1つに 
  位置付けられるものとなりました。
  ボルドー系品種に由来するキュヴェは、良作年しか造られないでしょう(2004ヴィンテージは未生産)。

2001コート・デュ・ルシヨン 赤

  生産量:2400本
  品種:ムールヴェードル60%、シラー30%、カリニャン10%

 グザヴィエ・コペル自身のコメント: 

  ルションは長く2001ヴィンテージに感謝することでしょう。それほど天候条件は理想的なものだったのです。
  カタローニュ地方の空の下、ムールヴェードルとシラー、カリニャンは、熟度、濃縮度、バランス、どの点においても
  匹敵するもののないレベルに達していました。新樽100%で醸造・熟成

 『ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント:

  ミネラルや焙煎のノートとともにスモークや胡椒を思わせる香り。
  豊満さと成熟した滑らかなタンニンと良く調和の取れた酸を持つ味わいは非常に濃厚。
  心地良いフィニッシュがある。
  モダンなスタイルのワインであるが、テロワールに立脚したワインである。

2003ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール“キュヴェ・ミトロジア” 赤

  生産量:2400本
  品種:シラー60%、グルナッシュ20%、カリニャン20%
  新樽100%で醸造・熟成

 グザヴィエ・コペル自身のコメント: 

  例年、乾燥を経験するラ・リヴィニエールのプチ・コースの最適なテロワールは、2003年の猛暑に執拗に抵抗しました。
  今年は、芳醇なスパイス香を持ち、南の味わいを一層ワインに付け加えているカリニャンのヴィエイユ・ヴィーニュが、
  例年通りのシラーとグルナッシュのアッサンブラージュに加わりました。
  このテロワールは今だ私を魅了し続けて止みません。
  ワインは、南仏の風景が我々に与えてくれる素晴らしさそのままです。

2004ヴァン・ド・ペイ・ドック

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  コート・ド・ガスコーニュが、プリモ・パラテューム入門の役目を担っているのに対し、ヴァン・ド・ペイ・ドックは、
  高級キュヴェとして位置付けられています。
  ヴァン・ド・ペイ・ドックは、1999年以来、リムー地区の最上の区画で造られています。
  白ワインは、オード県のオート・ヴァレ地区で栽培されるシャルドネ100%で、新樽100%で醸造・熟成させた
  リムー白を格下げしたもの50%と、ステンレスタンクで醸造・熟成させたヴァン・ド・ペイ・ドック白50%の
  アッサンブラージュです。
  赤ワインは、区画選別、低収量、手摘み、フレンチ・オークのバリック(新樽25%)で熟成されました。
  どちらも2005年9月に瓶詰めされました。

 “キュヴェ・クラシカ” 赤

  生産量:20,010本
  メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニョン40%
  新樽25%、1年樽75%で醸造・熟成

 シャルドネ 白

  生産量:12,000本
  品種:シャルドネ100%
  新樽50%、ステンレス・タンク50%で発酵と熟成。


2004ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・ド・ガスコーニュ“クラシカ” 赤

  生産量:45,000本
  メルロー50%、タナ30%、カベルネ・ソーヴィニョン20%
  ステンレス・タンク100%で発酵と熟成。

 グザヴィエ・コペルのコメント:

  赤ワインは、赤葡萄品種の栽培に向いた、温暖なガスコーニュのコンドム地区に隣接する石灰質の畑に
  由来しています。
  私は、このワインのアッサンブラージュのために、メルローとタナ、カベルネ・ソーヴィニョンの最上の区画を
  選別しました。
  ワインは、とても良く熟し、リッチで凝縮し、風味豊かなものとなりました。

 テイスティング・コメント:

  スミレ色の反射を持つ緋色のローブ。
  イチゴやチェリー、木イチゴ、ブルーベリー、カシスなどの新鮮な果物とバニラや胡椒などの香辛料のアロマが
  爆発した非常に熟した香りがある。
  新鮮で豊満な口中は、ブラック・チェリーやカシスの味わいが支配的。
  アタックの粘性と上品でタンニンが密に詰まった骨格はまさに理想的なバランス。
  フィニッシュには、ブラック・フルーツや香辛料、甘草などのアロマが長く続く。

2004ヴァン・ド・ペイ・ド・コート・ド・ガスコーニュ 白

  生産量:30,000本
  コロンバール50%、ソーヴィニョン50%
  ステンレス・タンク100%で発酵と熟成。

 グザヴィエ・コペルのコメント:

  白ワインは、アルマニャックのテナレーズ地区最良の区画で栽培されたコロンバールとソーヴィニョンの
  アッサンブラージュです。
  二つの品種が完璧に補完し合い、生き生きとして、柔らかく、芳醇で、パリパリと噛み締められるような果実味に
  満ち溢れたワインが誕生しました。

 テイスティング・コメント:

  青みがかった黄色のローブは澄んで輝き亘っている。非常にピュアで強烈な香りは、洋梨、桃、リンゴなどの
  白い果物や白い花、マンダリンやライムといった柑橘類のアロマによって強調されている。
  一片のエキゾチックな香りも感じられ素晴らしい!
  口中は豊満で、柔らかく、洗練されていて、熟れた果物の噛み締めるような果実味に支配されている。
  新鮮なパイナップルのエキゾチックなタッチが心地良い余韻に残る。まさに至福である!

2003 リムー“キュヴェ・ミトロジア” 白

  生産量:900本
  品種:シャルドネ100%
  新樽(100%)で発酵と熟成(シュール・リー熟成)

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  プリモ・パラテュームのキュヴェのため、オード県オート・ヴァレ地区のブリエージュのコミューンにある
  リュー・ディ“ジネスタ”の中に選別したシャルドネの区画は、またしてもその驚異的なポテンシャルを証明してくれました。
  標高350メートル、真東向きのこの区画は、斜度28度、植樹比率は1ヘクタール当たり5500本です。
  まばゆいばかりに熟した葡萄の粒は、まるで黄金の宝石のようでした。
  このネクタル(神酒)は僅か3樽のみ造られました。

 『アシェット・ワイン・ガイド2006年版』のコメント:

 リムー“キュヴェ・ミトロジア” 白 2003 ★

  グザヴィエ・コペルは偉大なワインを醸造するための解決策を見つけだしました。
  その地方で最上の葡萄の区画を選び出し、持っている才能の全てを醸造と熟成に注ぎ込むのです。
  結果は、またしても感嘆するものでした。
  青みがかった黄金色で、ミネラルや焙煎のニュアンスと組み合わさった柑橘類の複雑な香りを持つこのキュヴェは、
  心地良く、豊満な味わいです。
  ワインと樽のバニラ香のなんと素晴らしい調和でしょう。あやうく最も心に残るワインに選びそうになりました・・。

2001コート・デュ・ルシヨン 白

  生産量1200本
  品種:マルサンヌ50%、ルーサンンヌ50%

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  コート・デュ・ルシヨン赤とリヴザルト、そしてコート・デュ・ルシヨンの白(辛口)は、カタローニュ地方の魔法の三部作を
  構成しています。
  マルサンヌとルーサンヌ品種は、素晴らしいバランスの果実味とヒマワリの香りに溢れた葡萄を与えてくれました。
  ワインは非常に調和が取れて、力強いと同時に柔らかな味わいを持つものとなりました。
  新樽(100%)で発酵と熟成を行いました。


2003ジュランソン・セック“キュヴェ・クラシカ” 白

  総生産量:1800本
  品種:グロ・マンサン70%、プティ・マンサン30%
  新樽50%、1年使用の樽50%で発酵と熟成。

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  3年続けて、天候条件はジュランソン・セック“キュヴェ・ミトロジア”の醸造を可能にしてくれませんでした。
  プティ・マンサン種の葡萄を辛口に醸造するには、乾燥によって葡萄の糖度があまりにも凝縮し過ぎてしまったのです。
  2004年こそは生産できるチャンスがあることを望んでいます。
  なぜなら、今やスターと呼べるこのキュヴェが、プリモ・パラテュームのキュヴェに過酷なまでに欠けてしまっているからです。
  キュヴェ・ミトロジアとは対照的に、過熟葡萄に由来するキュヴェ・クラシカは、2003ヴィンテージの信じられない天候条件を
  完全に享受しました。
  収穫は例年より20日も早く行なわれました。葡萄は爆発的な新鮮さと果実味を持っていました。
  グロ・マンサンとプティ・マンサンのアッサンブラージュは、圧搾後、樽発酵の前のマストの状態で行なわれました。
  ピレネー地方のスター品種と言える2品種のマリアージュは見事に成功しました。

 『アシェット・ワイン・ガイド2006年版』のコメント:

 ジュランソン・セック“キュヴェ・クラシカ” 2003 ★

  バニラ、焙煎、樽香のニュアンスが豊かなジュランソンは、エキゾチック・フルーツやニワトコの花のような香りを
  漂わせています。
  フィニッシュではまだ樽香が強いものの、まろやかで、ハーモニーが取れています。
  1〜2年は寝かせた方が良いでしょう。

2003ソーテルヌ“キュヴェ・ミトロジア” 白

  生産量:600本
  品種:セミヨン100%
  新樽(100%)で発酵と熟成。

 グザヴィエ・コペル自身のコメント:

  至高の2001年と2002年の後、2003年はまたしても常識が覆されました。
  全ては僅か数日のうちに起こりました。我々を唖然とさせるスピードで貴腐菌の繁殖と葡萄の凝縮が進んだのです。
  プリモ・パラテュームのキュヴェに使われるブートックの区画の貴腐葡萄は、期待アルコール度数25.5度という
  自然な糖度を持ち、最終的にアルコール度数14.5度、残糖分1リットル当り190グラムという
  モンスター・ソーテルヌが誕生したのです。

キュヴェ・エスパニョールについてのグザヴィエ・コペルのコメント

  1999ヴィンテージに続き2000ヴィンテージもスペインのプリオラートの素晴らしいテロワールからキュヴェを造ることが
  出来ました。
  パートナーである造り手との契約の関係上、これがプリモ・パラテュームとして最後の生産となります。
  フランスの法律とは異なり、スペインでは異なるアペラションのワインを1つのブランド名に統一して販売することは
  出来ません。
  このため、ラベル上にプリモ・パラテュームとパートナーの生産者の名前を併記するという、今までの
  プリモ・パラテュームのワインにはないラベル表記となっています。
  このキュヴェは、プリモ・パラテュームのフランスのキュヴェに行われているのと全く同様の厳格な選別に由来するもので、
  ワイン造りの哲学(最上のテロワールの選別、最上のヴィエイュ・ヴィーニュのみの使用、低収量、最高の樽の選別、
  シュール・リー熟成、無清澄・無濾過で瓶詰め)に関しても、全く同様です。
  この新しいキュヴェが、皆さんの関心を引き、皆さんにワインの新たな地平を発見させてくれることを、そして何よりも
  皆さんに喜びをもたらしてくれることを心から願っております。

2000プリオラート

  生産量:3000本
  品種:カリニェーナ(カリニャン)70%、ガルナッチャ(グルナッシュ)30%
  セラー・フエンテス(グラン・クロ)のホセ=マリア・フエンテスとのコラボレーション

 クザヴィエ・コペルによるコメント:

  プリオラート地区は、その地質学的特殊性からも、非常に恵まれた気候においても、世界で最も偉大なブドウ栽培の
  土壌です。
  このプロジェクトで、プリオラート最高の造り手の1人であるホセ=マリア・フエンテスと協力できたことは類い稀な
  特権でありました。
  ワインは、平均樹齢80年以上に達するドメーヌ最古のヴィエイユ・ヴィーニュのカリニャンとグルナッシュから造られました。
  小樽の新樽(100%)でマロラクティック発酵とシュール・リー熟成を行いました。

 クザヴィエ・コペルによるテイスティング・ノート:

  インクのように黒いローヴ。桁外れに感銘的で深みのある強烈な香り。
  ヴィエイユ・ヴィーニュの葡萄の凝縮と類い稀なテロワールのおかげで、スモーク香、カシス、ブラック・チェリー、
  甘草といった黒いアロマや香辛料のアロマが、素晴らしい樽香と完璧なハーモニーを奏でている。
  味わいは、果肉の深みや広がりにおいても、ボディーの濃厚さにおいても、劇的で巨大!
  タンニンは果実味にはちきれんばかりで、非常に余韻の長い爆発的なフィニッシュをもたらす。

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